携帯電話のGPS

20074月から、3G携帯電話にはGPS機能を搭載しなければならないとされています。GPSは、地球を周回する人工衛星からの信号を使って位置(緯度・経度)を測定するシステムです。この方式で位置を測定するためには、最低でも三つのGPS衛星から信号を受信できるようにしておく必要があります。また、自動車のように常に遮蔽物が少ない場所を移動し続けるようなケースではGPSが有効ですが、ビルの間にある歩道をゆっくりと歩くとようなケースでは、位置を特定するのが難しいことがあるそうです。


このため携帯電話のGPS機能は、GPS信号だけでなく基地局との通信などを駆使して、3つ以上の衛星からの電波が受信できない場合でも位置測定が可能になっています。もともと、携帯電話にGPSを搭載することに対して、最も積極的だったのがauです。これは、auが採用するCDMA2000が、すでにGPS機能の搭載が義務づけられていたアメリカで使用されていたため、CDMA2000用のチップ(集積回路)セットに当初からGPS対応機能があったからです。


また、CDMA2000の基地局は、GPS衛星の信号を受信して基地局間の周期を取っています。したがって、GPSとネットワークを併用した位置情報検出が容易になるというメリットがあります。携帯端末は、現在位置を登録する基地局のサービス範囲から、どの辺りにあるか大体の位置や方向を把握することができ、その信号を使って基地局からどれくらいの距離にあるかということもわかるそうです。複数の基地局との通信が可能な場合、GPS信号が受信できなくても原理的には位置測定ができるといえるでしょう。